STEP ATTの修理

以前、ヤフオクで入手したSTEP ATTがおかしくなりました。

減衰量が−30dbをこえるあたりから減衰しなくなりました。

使用中に、接触不良のような現象があったので分解してみることにしました。

 

 

このATTです。

 

 

 

 

奥が、10dbステップATT

手前が、1dbステップATT

 

 

 

分解してみると、10dbステップの物は胴体がずっしりと

重たく材質はよく判りませんがステンレスのようの物です。

 

1dbステップの物は、アルミです。

 

左 10db STEP

右 1db STEP

 

 

底の蓋を、取ったところです。

 

 

 

BNCコネクタにベロが付いています。

 

これが、上の写真で等円状に並んでいる丸い接点に当たるようになっています。

 

 

 

こんな感じで付いています。

 

 

 

分解して取り出したものです。

作りは、さすがしっかりしています。

 

ドラムとの接触部分がさびています。

又、ほこりもこびりついています。

 

ここらあたりが、原因のようです。

 

右と、左の円盤に丸い接触部分が並んでいて

ここにBNCコネクタの先に付いているベロが当たって

信号を送受するようになっています。

 

 

 

胴体部分です。

 

銅で出来たベロのようなものがずらっと並んでいます。

 

ここが上の写真の仕切り部分に当たるようになっています。

 

 

 

 

銅で出来た、ベロのような物を取ったところ

銅が錆びて緑青をふいていました。

 

溝が緑になっています。

 

 

 

 

磨いて、きれいになりました。

 

 

 

中の、接触部分も紙やすりで磨いてきれいにしました。

 

 

これを、再び組み立ててみたところ完全復活しました。

GHzまでは1db以内になりました。

 

 

スルーの特性です。

 

TGLEVEL=10dbm

 

 

 

上のスルー特性だけを、見ると1.5GHzくらいまで

使えそうですが減衰量を多くしていくと1GHzより上で

暴れだします。

 

 

 

左図は、TGLEVEL=0dbmにして

ATT=−70dbにしたときです。

ここらあたりが、使える限界でした。

 

このATTは,10dbSTEPで−70dbまで

        1dbSTEPで−10db

 

合わせて−80dbまで設定できますがこの70db

以上では減衰量が目盛と合わなくなりました。

−80dbのとき−75dbでした。

 

1GHzまで、−70dbまででしたらかなり正確

に設定できます。

 

 

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