快調に働いていた、454が突然不調になりました。
症状は、発振周波数が100KHz付近で固定波形も歪んでいる。
又、正弦波・三角波・矩形波の切り替えも効かないというものです。
まず、菊水のHPから丁重に回路図を提供してもらえませんかと尋ねたところ
「回路図の外部への提供はいたしておりません」との返事でした。
ただ、
修理サービスにおいては、他メーカと違いご使用年数に関わらず可能な限り対応させていただく所存でおりますので、ぜひご相談ください。(※ただし、保守用部品が入手困難(不能)などの理由により止むを得ず修理を辞退させていただく場合もございます。)
ということでした。
ただ、ヤフオクで入手した時の金額を考えればそれなりの金額が伴うであろうメーカー修理は二の足を踏みます。
そこで、いいや提供してくれないのなら自分で回路図を起こしてやろうということにしました。
かなり古い物なので、使ってある部品はディスクリート部品ばかりですのでわかりやすいです。
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内部の様子です。 基盤は3枚に分かれています。 周波数の可変は、直径約5Cmのなにかとっても立派な2Kオームのボリュームで行われています。 ぱっと見た感じ発振部・電源+増幅部・それ以外 というような感じです。 |
まずは、基本の電源部から見て見ました。
電源部は、+15V・−15Vの2系統です。ここは問題無く出ています。
ただ一部は熱のためプリント基板が黒くなっています。
次は、発振部と思われる基盤の回路図を起こしてみることにします。
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これがそのプリント基盤です。 一部プリント基板が黒くなっているところがあります。 裏には470オームの抵抗と2SC292が付いています。 はずしてチェックしたところ問題ありそうにはありません。 |
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まず、このような感じで書いてみました。 |
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上図を元に回路図を書いてみます。 各部の電圧を測ってみましたが首をかしげるような値は ありません。 |
次はということで、他の基盤を見てみることにして眺めていると電源部以外に電解コンデンサが2個使われています。
古いものなので交換したほうがいいなと思い交換したところ、直ってしまいました。
やはり古い機械は、まず電解コンデンサですね。
これを、修理するにあたって内部を見て感じたのは低周波の機械ということもあってトランジスタの足はカットすることなく足長おじさんよろしく
ひょろっと伸びています。
普段は、高周波回路ばかりで足は出来るだけ短くとやっていますのでおいおい大丈夫かいなと思ってしまいます。
ついでに50オームの出力が出ていないのも気になったので見てみるとこちらは単なる断線でした。
ということで、完全復活です。
まだまだ現役で頑張ってもらうことにします。