HB−65S

行き付けのリサイクルショップのJUNKコーナーに、STARの「HB−65S」ハムバンドテスタがありました。

かなり古い物ですが、新品のようにきれいです。思わず買ってしまいました。

 

パネル面です。

ネジにも錆びは無くコネクタも光っています。

 

文字は掘り込みで、デザインも左右対称でなにか気品が

感じられます。

いかにも測定器という感じです。

 

 

仕様です。

 

単位のCが年代を感じさせます。


取説の表紙です。

 

 

 


内部シャーシ上面

 

残念ながら、空冷のファンは回りません。

羽根を持って回してみても、かなり力がいります。

軸が錆びているようです。

分解出来そうなので、分解して軸を磨いてみようと思います。

 

右のプリント基板の下に電力測定用の抵抗が並んでいます。

 


390Ω7Wの抵抗が30本並んでいます。

これを15本ずつ並列に繋いで26Ωを作りそれを直列に繋いで52Ωにしてあります。

 

 

シャーシ下部の様子です。

パネルに付いている横長の部分がSWRの検知部です。

右側の基板がマーカ部です。HC−13/uが見えています。


 


外側は綺麗でも、中のシャーシにはサビがあります。

しかたないところです。

 


トランジスタ2SA49のカンにもサビが出ています。

 

 

 


付いていた006Pの電池です。

かなり古い物でしょうが、電圧は1.33Vありました。

 

横にかいてある

「FOR TRABSISTOR RADIOS」

の文字が年代を感じさせます。

 

 

中からこんな名札が出て来ました。

 

「all Ok」の文字がいいです。

 

 

006Pを交換して、マーカーを試してみました。

100KC出力

 

Cの誤差がありますが、とても良くあっています。

 

25KC出力

 

取説に載せてある図と同じ特性です。

マーカーに関しては、問題無く働いています。

 

 

電力計のチェック

電力計のチェックです。

自作50MHzトランシーバからの出力を測ってみました。

 

出力は、2Wが正しい値だと思います。

 

HB−65Sの値は約1Wで半分です。

取説に、校正方法が書いてあるのでその内に校正してみることにします。

 

SWR計のチェック

50MHzのトランシーバを使ってダミーロードのVSWRを測ってみました。

 

指示値は、1.35です。

このダミーロードは500MHz以下ではVSWRは1.15

以下とありますのでこちらの指示値も狂っています。

 

こちらも、調整用のVRがありますのでそのうち調整してみるつもりです。

 

 

ざっとチェックしてみましたが、一応の機能はすべて動作しているようです。

ただ、経年変化で指示値はかなり狂っています。

先程、空冷用のファンを回すモーターを分解掃除し復活しました。

これから調整していけば立派な測定器として利用出来そうです。

 

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