リーダー856の修理

856の度重なる反乱の記録です。

最初の反乱は、表示がすべて00000になりアラームが鳴り続けるというものでした。

このときは、メーカーに修理に出しました。

診断は、バックアップ用電池の液漏れによる基板損傷でした。

修理個所の様子です。

かなり広範囲にわたって液漏れの後があります。

ジャンパー線が1本飛んでいますがここの配線が断線

していたようです。

 

この時の、修理代は修理+指示値補正で約25,000円

でした。

 

 

その後は、快調でしたが昨年の11月ごろ又同じ症状が現れました。

メーカー修理から1年以上たっていますので補償期間は過ぎています。

最初は、修理のときに液漏れはきれいに清掃してありましたが少し残っていてどこかの配線が断線したのではと思いテスターで配線に

断線がないか11本当たっていきましたがどうも断線しているところはありません。

さらに丹念に目視調査していたところ、交換されたバックアップ用電池のハンダ付けがなにかあやしく思えました。

上の写真の真中のICの右上にあるチップ抵抗の右横の丸いハンダ付け部分です。

ここを、再ハンダ付けしたところ直りました。

 

そうして、この17日にまたまた反乱を起こしました。

今度の症状は、DCVの測定時に指示値が変になるというものです。

(この症状は、昨年の12月頃から時々出るようになっていました。出てもSWを押して別の測定項目にして又DCVに戻すと正常になっていました

 ここらあたりに、今回の故障の原因を探る要因があったように思われます)

 

12Vの電圧を入れてもかなり低い値を示します。それもバラバラと指示値が変化します。

その他の抵抗値・周波数カウンタ・電流等の測定は問題無く出来ます。

そこで、中を開けて入力部から順次テスターで電圧をあたりながら回路を追って行きました。

 

内部の様子です。

右上が入力部です。

 

真中の黄色いものがバックアップ用の電池です。

 

 

ひとつひとつ当たっているうちにあるパーツを過ぎると指示値がおかしくなることが判りました。

 

そのパーツはこの黄色いリレーでした。

おそらくこれは、ACとDCを切り替えるものではと

思います。

 

このリレーを取り外して同通を図ってみると約5Kオーム

あります。

ここをジャンパーで繋ぐと指示値は正常になります。

 

この856は、GP−IB使用ではありませんので

使われすぎによる寿命ではなく、使われなかったための

接触不良ではと考えています。

 

そこで通販で同じリレーが手に入りましたので交換して

無事修理終了となりました。

 

 

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