BM(バランスドモジュレータ)の実験

高い周波数でのBMには何がいいのかと思い実験してみました。

用意したものは、TA7045M、TA7320P、TYF−1(DBM)、自作DBM、自作SBMの5種類です。

 

左上から

 

     自作SBM    自作DBM

 

TA7045M  TA7320P  TUF−1  

 

です。

 

コアは、FB801−43を使っています。

 

 

LO→IFポートへのアイソレーション

TA7045M

TA7320P

TUF−1

 

 

 

自作DBMとSBMは最適になるようにTCと

VRを調整しています。

(Diには1SS174の選別品を使っています)

 

TA7045M以外は使えそうな感じです。

 

SBMにはフロート・バランを付けています。

自作DBM

自作SBM

 

 

次は、5MHz・25MHz・45MHz・75MHzでの出力波形です。

 

TA7045M(Lo −10dbm AF 200mVP−P)

5MHz

25MHz

45MHz

75MHz

 

 

TA7320P(Lo −10dbm AF 100mVP−P)

5MHz

25MHz

45MHz

75MHz

 

TUF−1(Lo +7dbm AF 100mV)

5MHz

25MHz

45MHz

75MHz

 

自作DBM(Lo +7dbm AF 100mV)

5MHz

25MHz

45MHz

75MHz

 

自作SBM(Lo +7dbm AF 100mV)

5MHz

25MHz

45MHz

75MHz

 

TA7045Mについては、いい結果は得られませんでした。

TA7320Pについては、まずまずの結果です。高い周波数までひずみの無いDSBが得られています。キャリアサプレッションもデータシートとほぼ

             同じ−35〜45dbが得られています。周波数が高くなるにつれて出力も減少しています。

             専用のICという事もあってそれなりの結果はでています。

TUF−1については、安価な(200円)割には高い周波数までいい結果がでています。75MHzまで十分使える感じです。

自作DBMについては、TUF−1には遠く及びません。作り方に問題ありかもです。(いつか再実験してみます)

自作SBMについては、45MHz以下では十分使えそうです。部品点数が少ない分有利です。

自作DBM・SBMともLoレベルはこれ以上増やしてもキャリアサプレッション・DSBの出力レベルにはほとんど変化がありませんでした。

 

自作SBMの実験をしている時に気が付いたことなのですが、キャリアサプレッション調整用のVRに100オームを使っていましたがこれを1Kオーム

に変えたところキャリアサプレッションが良くなりました。原典には100〜500オームと書かれていますが実験した範囲では1Kオーム位がいい

感じです。

 

SBMの入力レベルを変えたときです。


AFIN=20mV


AFIN=50mV


AFIN=100mV


AFIN=250mV


AFIN=300mV


AFIN=350mV


AFIN=400mV


AFIN=450mV


AFIN=500mV

 


SBMのLoレベルを変えたときです。


Lo=−10dbm


Lo=−5dbm


Lo=0dbm


Lo=10dbm


Lo=15dbm

 

Loには、7dbm以上入れればいいようです。

 

この実験結果を基に、BMにはSBMを使うことにしました。

 

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