AD9952    2008.03.04

 

アナログデバイゼスの「AD9952」を実験してみました。

JR1PWZ清水さんの、アドバイスを元に実装してみました。

 

AD9954 データシート (9954には、日本語のデータシートがあります。内容はほとんど一緒なのでこちらを使いました)

清水さんのHP

 

 

まずは、基板への実装です。

これを作るのに丸1日かかりました。

 

アナログとデジタルのグランドは分離します。

 

 

 

 

 

 

今回の実装方法です。両面基板を使いました。

表面の銅箔を、AD9952の大きさより5mmほど大きく切り取り

ます。そしてその中央に4mm角の穴を開けて0.1mmの真鍮板

をAD9952の裏のランドにハンダ付けして差込裏側で基板の銅

箔面にハンダ付けしました。

そうして表面のアナロググランドにスルーホールで接続しました。

 

清水さんと同じ方法でやろうかとも思いましたが空中に浮いている

足にハンダ付けする自信がありませんでした。

こうすることによりAD9952の足は基板にくっついているので少し

力を加えても安心です。

 

 

最終的には、AVRで制御したいのですがまだメドが立たないのでアナデバのHPから制御ソフトと接続回路をダウンロードしてきました。

制御ソフト(接続回路) この中で、自分の環境にあったものをダウンロードしてきます。

 

 

左側が作った制御基盤です。

 

 

 

150MHz出力

レファレンス周波数 400MHz

 

センター周波数 150MHz

スパン 300MHz

 

ほぼ清水さんの実験結果と一緒です。

 

 

 

中心周波数 150MHz

スパン 20MHz

 

 

 

スパン 1MHz

 

 

 

スパン 5KHz

 

近傍のスプリアスがかなりあります。

ここら辺は、清水さんとの腕の差でしょう。

 

 

レファレンスのC/Nと、作り出される信号のC/Nの関係です。

 

左側がレファレンスの信号です。

(R3131AのTG出力 −10dbm)

400MH

 

右側が、作られたDDSの出力です。

150Mhz

 

 

左側がレファレンスの信号です。

(8657B −10dbm)

400MH

 

右側が、作られたDDSの出力です。

150Mhz

 

 

これを見ると、レファレンス信号のC/Nも大事だということが良く判ります。

 

2008.03.06

今日は、儲けた年休に感謝しつつAD9952をAVRで制御しました。

 

 

AVRには、ATmega8を、クロック20MHzで使いました。

(少しオーバークロック)

 

データシートを読んでみると、shiftout命令を使って出来そうな感じがしたので、プログラムを組んでみたところあっさりと制御出来ましたが発振周波数の設定がうまくいきません。

ここは、どうやるのかまだよく分かりません。

 

 

その後、400MHzのレファレンスの実験をしました。

 

でっち上げたものです。

 

皆様に、笑われると思いますが・・

 

まず、手持ちの水晶の中から 67.688MHzの水晶を使い

ました。

 

 

 

 

発振段の出力の様子です。

 

ここで考えたのが、基本波を6逓倍して(67.688MHz×6)406.128MHzをとりだすのも

現在出ている第6高調波の406.128MHzを取り出して増幅するのも一緒ではないかということです。

 

そこで、上の写真のようなものを作ってみました。

水晶発振の第6高調波をBPFで取り出し、uPC2710で増幅しBPFを通して必要な信号を取り出す

というものです。

 

 

 

上記の回路で、取り出した信号スペクトラムです。

 

スプリアスが結構ありますが、主信号よりはかなり下なので問題ないと思っています。

 

 

 

この出力をSPAN=5KHzで見た物です。

十分使えそうな感じです。

 

 

 

上記信号を、レファレンスにして作った152MHzの信号です。

 

全くもって問題ないようです。

前の時は、8657Bが信号源でしたが、そちらに問題ありの

ような感じです。

 

 

 

2008.03.20

 

その後、上記の6倍波抽出回路では安定性に少し問題が

あったのであきらめて逓倍回路を使うことにしました。

 

使った水晶は64MHzの3rdオーバートーンのものです。

この高い周波数でのVXOに結構苦労しました。

 

いろいろな回路を試してみましたが、結局CQ出版社刊の

「PLL回路の設計と応用」の中にある回路を使いました。

 

PLL部分は、以前10MHzの基準信号を作ったときの実験

基盤が残っていましたのでそれを少し改造して使いました。

 

PLL用のICは4046を使いました。

 

この64MHzの信号を×3×2して384MHzにしています。

50MHzまで入れても、LOは122MHzまでですので、この

384MHzでも十分でしょう。

 

PLL回路図

 

VXO回路図

 

 

 

出力信号です。

上の、6倍波抽出に比べてかなりCNが改善されています。

 

 

 

現在の、出力スプリアスですが、まだかなりあります。

この後に、BPFを入れて不要スプリアスを除去する予定です。

 

このスプリアスを除去しておかないと、生成すろ信号にもスプリアスがたくさん出てきます。

 

 

 

その後、BPFを強化してスプリアスを抑制しました。

 

 

 

上記信号をレファレンスにして作ったAD9952の出力です。

113MHzという周波数に特別な意味はありません。

以前の410MHzのレファレンス実験時の定数をそのまま

使っているためです。

 

無線機のLOに使うには、全く問題ないと思います。

 

 

 

出力スプリアスの様子です。

レファレンスのスプリアスの影響でかなりあります。

ここを、きれいにしておかないと後のBPFがおおがかりになります。

 

 

 

ここで気が付いたのですが、パソコンから制御する場合とマイコンから制御する場合でスプリアスの出方がかなり違います。

 

 

左が、パソコンから制御したとき

右が、マイコンから制御したときです。

 

マイコンから制御したほうがスプリアスが

多く出ています。

いろいろなパワーダウン機能があるので

どれかを使えばいいのかもしれませんが

現時点では、良くわかりません。

 

 

2008.03.27

384MHzのLOを、実装用にまとめました。

 

ケースの中に、VXO+逓倍部分を入れてPLL部分は親亀小亀方式で背中に乗せました。

 

PLLは少しシンプルにして作り換えました。

 

PLLは、384MHzの出力ではなく途中の64MHzを取り出して

使っています。

 

PLL回路図

 

 

 

出力スペクトラムです。

 

 

 

スプリアスの様子です。

第2高調波が少し出ていますがとりあえず使ってみます。

 

 

AD9952〜9954用に基盤を作ってみました。

 

パターンはPCBEを使い、エポキシ片面基盤の感光基盤を

使って作りました。

 

基盤の作成は、息子への外注です。

(自分は、感光基盤を使って基盤を作ったことがありません)

 

パターンの作り方がまずく、

パスコン類がピン傍にうまくまとめられませんでした。

これでもバラック基盤と比べると若干引き回しが長くなったかな

という程度だと思います。

 

 

 

その後、パーツを全部付けてみたところ無事動作しました。

 

 

 

出来上がった、DDS基盤、384MHzLO、AVRをつないで

実験しているところです。

 

 

 

上記構成で作った122.555MHzの信号です。

これは、50MHz用のLO周波数になります。

(71.555+50=122.555MHz)

 

残念ながらスプリアスが一つありますが80db下なので問題

ないでしょう。

 

 

 

 

広い範囲のスプリアスです。

相変わらず、スプリアスだらけです。

 

しかし幸いなことに主信号の近傍には目立ったスプリアスは

ありません。

 

BPFで排除できそうです。

 

 

 

2008.04.04

その後、現在の構成では28MHz用のLO(99.56MHz)を発信させたとき3.6MHz下にスプリアスがありBPFではきれいにとれないので構成を変えて

みることにしました。

 

手持ちの水晶の中から55MHzの水晶を使い8倍して440MHzを作ることにしました。

一応SG(8657B)から440MHzをDDSに入れて全バンドのLOの近辺にスプリアスが無いか調べましたが、この構成では±10MHzの間には大きな

スプリアスはありませんでした。

水晶を変えて同調を取り直しただけで、440MHzが得られました。

 

各バンドのLO近辺のスプリアスの様子です。

バンド LO周波数

SPAN=20MHz

SPAN=300MHz

3.5M

 

75.06MHz

7M

 

78.56MHz

14MHz

 

LO=85.56MHz

18MHz

 

LO=89.63MHz

21MHz

 

LO=92.56MHz

24MHz

 

LO=96.45MHz

28MHz

 

LO=99.56MHz

50MHz

 

LO=121.56MHz

 

これだと、あまり大げさなBPFを作らなくてもスプリアスは取り除けそうです。

 

左図は、28MHz用のLO(99.56MHz)の±10MHz内の

スプリアスの様子です。

 

出力に、BPFを入れています。

 

観測出来る、80db下までは確認出来ません。

 

 

 

発信周波数を固定して、LOの変化でスプリアスがどのように変化するか測定してみました。

LO−スプリアス実験

 

 

今回、実験したBPFの特性です。

 

10MHz離れで、−10db下がっています。

 

今回、実験したBPFはJA1DWMさんがHPに掲載されている

BPFです。

 

JA1DWMさんのHP

 

RF Calculatorの中の BPF Calculato SR0N3.xls

を使いました。

 

中心周波数100MHz BW=10MHz

L1=L2=L3=0.94uH(7KType 10t)

CO1=CO2=CO3=3P

C1=C2=30PF(40PF トリマ)

 

挿入損失=−2.7db

3dbBW=12MHz

 

挿入損失をー10dbくらいまで許容するともう少しシャープに

なりましたがこれくらいで使います。

 

 

2008.04.21

 

 

BPFを作りました。

 

切り替えには、リレーを使いました。

(秋月で売っている5個200円の表面実装用)

 

8バンドにそれぞれBPFを準備するつもりでしたが

@     3.5M、7M

A     14M、18M、21M

B     24M、28M

C     50M

の4グループに分けてBPFは、4つで済ますことにしました。

 

おのおのの定数は、RF Calculatorの中の BPF Calculato SR0N3.xlsを使って計算しています。

コイルはすべて、7KTypeのボビンを使っています。

 

 

 

3.5M、7M

 

通過帯域 75M−79M

 

14M,18M、21M

 

通過帯域 85M−93M

 

 

24M、28M

 

通過帯域 96M−101M

 

 

50M

 

通過帯域 121M−123M

 

下側に、少し強いスプリアスがあるので下のエッジに持っていて

います。

 

 

 

 

3.5M用LO

 

7MH用LO

 

 

14MHz用LO

 

 

18MHz用LO

 

 

21MHz用LO

 

 

24MHz用LO

 

 

28MHz用LO

 

 

50MHz用LO

 

 

高い周波数に少しスプリアスが残っていますが、この後に+20dbmまで増幅するアンプを付けたあと、最後にきれいにするつもりです。

 

2008.05.05

 

この度の、TRXはどんなケースに入れようか悩んだ末

CATV用のチューナーのケースを利用して4つに分けて

作ることにしました。

 

まずはLO部分を入れてみました。

化粧パネルがまだですので間抜け面です。

 

同じケースに、電源・RF・IFをまとめてみます。

 

AVRのプログラムは、まだDDS制御、BPF切り替え、LCD表示

7seg表示、STEP切り替えだけですが、約80%のプログラムエリアを使ってしまいました。残り20%でRIT、VFO切り替え等入れ込めるか微妙なところです。

 

 

 

下が、今回利用することにしたCATVチューナーです。

「Cable Network Chiba」のものです。

以前ヤフオクで、送料だけ負担すると7台あげますというのが

ありまして送ってもらったものです。

下のシャーシは鉄板ですが上蓋はプラスチックなのでシールド

効果が??なのですが取りあえずやってみます。

 

 

 

 

 

内部の様子です。

 

左下の黒い蓋がしてあるのがPA部分です。

ここで+20dbmまで増幅します。

 

一番右が、440MHzレファレンス信号

その右が、DDS発振部

その右が、BPF

 

AVRは、AT90S8535でDDS制御、LCD表示、BPF切り替え

 

ATmega8で7seg表示をしています。

 

 

 

+20dbmPAの中です。

 

回路図

 

NFBAmpと、負帰還のかかったカスケードPP回路です。

この回路は、1980年3月号の「50MHzSSBトランシーバの

設計・製作」の中の回路を参考にしました。

 

最後にLPFを通して出力しています。

 

Trは「2SC3355」を使っています。

少し熱くなるので、放熱と空中配線の強度補強を兼ねて基盤に真鍮板で固定しています。

1本あたり、約50mA流しています。

 

 

 

21MHz用のLO 92.56MHzを出力したときのスプリアスの様子です。

その他のバンドも、スプリアス状況はにたりよったりです。

 

スプリアスが若干残っていますが、退治するかどうかは最終調整の時に判断することにします。

 

 

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